担当:鈴木保任 准教授

分析化学は、様々な物質の組成、濃度あるいは状態を分析したり、その方法や装置を開発する分野です。非常に性能の高い分析装置が開発されている一方で、小型で実験室から持ち出して、どこでも分析できるような装置の開発も重要です。
高性能な装置は一般に高価で大型ですから、試料(測定したい物質)を実験室に持ち帰る必要がありますし、測定に高い費用が掛かることもあります。また、環境試料や生体試料などは変質しやすく、試料をその場で分析しないと、正しい結果を得られないことがあります。さらに、その場である程度の濃度を知ることができれば、基準を超えている可能性のある試料だけを持ち帰って正確な装置で測定すればよいことになります。
このような観点で、今まて?に小型の分析装置を開発し、様々な物質の分析に応用してきました。このうち、発光ダイオード(LED)を光源とする小型比色計を紹介します。測定したい物質と反応して発色する試薬を用いて色をつけ、その色の濃さを数値化して濃度を求める装置です。100×70×50 mm、280 gと大変コンパクトで、電池により動かすことができます。この装置により、鉄、亜硝酸、リン、ヒ素、クロムなどが分析できました。

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